触れる

昨日は東京で日野晃先生の明鏡塾に参加してきました。
今回で3回目ですがまた多くの収穫がありました。何をやっているかというと相手に「触れる」
ということだけです。「えっ それだけ?」と思うかもしれませんがとても奥が深いのです。
朝10時から夕方5時まで「触れる」ということはどういうことか、どう相手と関係するのかということを
学びます。知識でなく体感として学んでいきます。先生やすごい人に触れられると体の中まで見られる
感覚があります。漠然とではなく、見られている箇所を感じ移動するのも感じます。
これは何に役立つかというと例えば肩が痛いとします。その痛みの原因は何かを探っていきます。
勿論肩そのものに原因がある場合もありますが、離れたところに原因があることもあります。
それを知識としてではなく、実際患者さんを診て原因を探っていきます。もちろん私にはできませんし、
それを目指しているということでもありません。本当に触れた結果できるようになることもあるかも
しれませんが。
  
そしてこの触れるは本当に奥が深いです。でも丸一日稽古した後は朝と同じことをやっても
自分の感覚、相手の感覚も全く違ってきます。丸一日触れるを稽古していますが、
それで確実に変化があるということは逆に大変短期間ですごい効果が得られていると思います。
そしてなにより最初に組んだペアの方とずっと一緒に稽古しているのですが、初めて組ませてもらった
ときに、とてもすごいと感じました。この方は再受講の方で、私より多くを経験されていると思います。
そのすごいと感じていた方をすごいと感じなくなりました。これは自分が成長しているからだと思います。
そして先生だけでなく他の受講生の方からも沢山のヒントをもらいます。ある程度進んでいくと、
全く別のことだと思っていたものが一緒だったり、つながったり。そしてこれまでは言われたことのみを
やっていたのに、どんどん自分で広げてあれもこれもと工夫してやるようになりました。
日々の生活の中で常に向上心を持ってやっていくことが本当の学びだと思います。
今は何をするのも楽しくやっています。改めて人生自分次第だと思いました。